はじめに
タイで長期滞在を検討している方にとって、「どのビザを選ぶべきか?」はとても重要なテーマです。
特に観光目的ではなく、語学学習やボランティアなど“暮らすように滞在したい”場合、ビザの種類によって滞在可能日数や費用、手続き内容も大きく変わってきます。
今回は、タイでよく使われる以下3種類の長期滞在ビザについて、それぞれの特徴やメリット・デメリットをわかりやすく比較してみました。
- EDビザ(教育ビザ)
- ボランティアビザ
- 観光ビザ(シングル/マルチ)
① EDビザ(Education Visa/教育ビザ)
🔹概要
語学学校などに通学することで、最大1年間までタイに滞在できるビザです。
タイ語学校だけでなく、英語やムエタイ、瞑想コースなども対象となる場合があります。
🔹基本情報
- 期間:90日ごとに延長申請。最大1年まで。
- 学校登録・出席義務あり(出席率が重要)
- 留学エージェントや学校経由で申請可能
- 一部学校ではオンライン授業も対応(要確認)
✅メリット
- 勉強しながら滞在でき、タイ語力も自然とアップ
- 長期滞在者として合法的に住める
- ビザ延長が比較的しやすい(学校がサポート)
❌デメリット
- 学費+ビザ代で10〜20万バーツ以上かかることも
- 出席率が低いとビザ取り消しリスクあり
- 地方では受け入れ校が少ない場合あり
② ボランティアビザ(Volunteer Visa)
🔹概要
NGOや団体でボランティア活動を行うことで発行されるビザです。教育機関や福祉施設など、活動内容はさまざま。
🔹基本情報
- 有効期間:通常3〜12ヶ月(1年延長可能)
- 活動先の団体からの招待状・証明書が必要
- 労働報酬の発生は基本NG(あくまで無償活動)
✅メリット
- 就労ビザほど厳しくないが、比較的長期滞在が可能
- タイ社会と深く関われる機会がある
- 一部団体は住居や食事をサポートしてくれる
❌デメリット
- 申請先の団体探し・書類準備がやや面倒
- 仕事内容や待遇に差があり、合わないと大変
- 収入は得られない(副業NG)
③ 観光ビザ(Tourist Visa)
🔹概要
旅行者が利用するビザで、短期〜中期滞在に適しています。
シングルエントリー(60日+延長30日)とマルチエントリー(6ヶ月有効)があり、使い方次第では数ヶ月の滞在も可能です。
🔹基本情報
- シングル:最大90日(60日+延長30日)
- マルチ:6ヶ月間で何度でも入出国可能(1回の滞在は60日まで)
- タイ国外の大使館で取得する必要あり(日本など)
✅メリット
- 比較的取得しやすく、書類も少なめ
- ビザランや他国滞在と組み合わせて柔軟に移動できる
- 学費や団体所属などの義務なし
❌デメリット
- あくまで“観光目的”なので、長期居住にはやや不安定
- ビザランを繰り返すと入国拒否のリスクあり
- 滞在延長の自由度が限られている
✅ 3つのビザの比較表
項目 | EDビザ | ボランティアビザ | 観光ビザ |
---|---|---|---|
滞在期間 | 最大1年(90日ごと更新) | 3ヶ月〜1年 | 最大90日(マルチで最大半年) |
条件 | 語学学校への通学 | NGOなどの受け入れ先あり | 観光目的 |
メリット | 語学習得/合法長期滞在 | 社会貢献/滞在費サポートあり | 取得しやすい/自由度高い |
デメリット | 学費・出席義務あり | 申請手続きが煩雑 | 滞在期間が不安定 |
収入の可否 | ✕ | ✕(基本的に無償) | ✕ |
おわりに:あなたに合ったビザはどれ?
それぞれのビザに良いところと注意点がありますが、自分の「目的」に合わせて選ぶことが一番大切です。
- 「語学を学びながら安心して長期滞在したい」→ EDビザ
- 「社会貢献を通じて滞在したい」→ ボランティアビザ
- 「とりあえず数ヶ月暮らしてみたい」→ 観光ビザ
ビザ選びで失敗しないためにも、渡航前にしっかり情報を集め、学校や団体への事前相談を忘れずに。
この記事が、タイでの長期滞在の第一歩になれば嬉しいです😊
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